(’_`)

直視できない
 
深い付き合いではなかった
 
それだからこそか、実感がなかった
でも
四角い木の箱についた小窓
そこにあるのは紛れもなくリアル
親族やみんなが流す涙
この場所はどうしようもなく現実
 
だから
線香をあげるとき
 
見れなかった
その窓の中を
 
一緒に行った友達も
怖くて見れなかった、と
そう言った
 
生きているなら
いつ死んでもおかしくないから
今できることをしよう
やりゃーよかったと悔いる未来を生まないために
 
 
俺は帰る時
生きている友達に言った
「俺はお前らの誰よりも長生きしてやる
だから、お前ら全員の葬式行ってやる。
だが、簡単に死ぬなよ。
よぼよぼのじいさん、ばあさんになった顔を拝んでやるから。」