心に刺さった

博愛主義は誰も愛してはいない
 
誰にでも優しいのでは
誰も、そして彼女も愛してはいない
彼女を、誰かを愛するのならば
誰かを捨てなくてはいけない
優しいだけではだめ
だめだ
 
ただ一人を選ぼう
愛するために
 
そーいうことだ
 
愛するとはなんだ
 
何で確認できるというのだ
「愛している」という言葉
体を重ねたから、愛している
確認するのは、自分の脳、体、神経
自分しかいない
相手は別の固体なのに
認識は自分の内側でしかできないのに
言葉にいくらの説得力があるだろう
体にどれほどの信頼性があるだろう
もし、この世界が夢だったら
それを、あなたは認識できるか?
所詮その程度
 
愛とはなんだ
つがいでしか種を存続できない存在だから
他が必要な存在だから
誰かを愛するのか?
でも返ってくるのは、認識するのは内でしかなく
ただの自己愛、自己の保全、欠落の補充
自分のためでしかないのでは
 
愛とはなんだ
自己犠牲?
英雄願望か?
助けたいから助ける、自分が満足するから助ける
それだけ
 
愛が欲しいなら夢でも見てろ
自分だけの相手を
自分のためだけの相手を
自分を満足させるためだけの相手を
夢見ていろ
 
ふぅ
それでも俺は誰かを
愛したい
そして
愛されたい
それだけ
たったそれだけ
それは、やはり
俺のためなのか?
 
愛し合える相手にめぐり合えたのなら
溶けてしまいたい
融けてしまいたい
混ざってしまいたい